よくある質問をコチラにまとめました。今後も増やしていくつもりです。
2007.8.26
ピルについて
最近ピルについてご質問を受けることが多いのでお知らせします。
ピルについていただいた質問
(1)生理不順なのでいつ来るかしらと思うといらいらします、
ピルを飲みたいのですが
(2)生理前に肌が荒れます、ピルを飲んだらきれいになるって本当ですか
(3)生理の量が多いのですが、ピルを飲むと少なくなりますか
このような質問に答えるべくピルについてまとめておきました。
【ピルの避妊機序】
<排卵の抑制>
ピルを服用すると、ピルに含まれるエストロゲンとプロゲストロゲンは、腸から吸収され、肝臓をとおって、全身の血液中を循環します(腸肝循環)。そして視床下部や下垂体に作用して、エストロゲンやプロゲステロンが卵巣から分泌されていると体が勘違いしてしまいます。その結果、視床下部からのGnRHや下垂体からのFSHとLHの分泌も抑さえてしまいます。その結果、卵巣中の卵胞は刺激を受けないため卵胞の発育や排卵が起きません。ちょうど、卵巣は休んだ状態になっているのです。
<子宮内膜の変化>
エストロゲンによって、内膜は増殖するものの、プロゲストロゲンの作用により、その増殖は抑えられ、比較的菲薄な内膜となり、例え排卵し、受精しても着床でき難い状態となります。
<頚管粘液の性状の変化>
子宮の入口にある頚管粘液の性状が濃厚粘稠となり、精子が子宮内に入って行けない環境になります。
このようにして、ピルは、排卵抑制のみならず、2重、3重のメカニズムで、避妊効果をよりいっそう確実なものにしているのです。
【ピルを飲んではいけない人】
●乳がん・子宮体部癌がある人、その疑いがある人
●血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳卒中、心筋梗塞及びこれらの病気にかかったことのある人
●先天性血栓性素因のある人
●4週間以内に大手術を予定している人、下肢の手術後2週間以内の人
●35歳以上で1日15本以上タバコを吸う人
次の人は飲んでよいか医師に相談してください
●過敏性素因のある人
●調べてもわからない性器出血のある人
●重症の肝障害がある人
●脂質代謝異常のある人
●中等度(160/100)以上の高血圧の人
●妊娠中に黄疸の症状が現れたことのある人
●妊娠または妊娠の可能性がある人
●産後4週間以内の人
●授乳婦
●初潮前の人
●抗リン脂質抗体症候群の人
【ピルの副作用】
低用量ピルでは、副作用はきわめて少ないとはいえ、気持ちが悪くなる、吐く、めまい、乳房が張る、体重が増える、頭痛、性器からの出血、消退出血、ゆううつ感などが指摘されています。これら症状の多くは、二、三周期で消失しますが、症状が続く場合には、他のピルに変更することが必要です。
ホルモン用量の高いピルの時代には、心筋梗塞、静脈血栓塞栓症、脳血栓、高血圧など心循環器系疾患、肝機能障害、乳房や子宮頸部、肝臓のガンなどの発生率を高めることが話題になっていました。低用量ピルを服用しての副作用については、現在大々的な疫学調査がWHOによって実施され、徐々に明らかにされつつあります。
【こんなときは服用を中止してください】
●片側または両側の下肢(特にふくらはぎ)の痛みと浮腫
(血栓性静脈炎)
●胸痛、胸内苦悶、左腕〜頚部等の激痛
(心筋梗塞)
●突然の激しい頭痛、持続性の頭痛(片頭痛)、失神、方麻痺、言語のもつれ、意識障害
(出血性。血栓性脳卒中)
●呼吸困難(突然の息切れ)、胸痛、喀血
(肺塞栓)
●視野の消失、眼臉下垂、二重視、乳頭浮腫
(網脈動脈血栓症)
●黄疸の出現、掻痒感、疲労、食欲不振
(うっ滞性黄疸、肝障害)
●長期の悪心、嘔吐
(ホルモン依存性副作用、消化器性疾患)
●原因不明の異常性器出血
(性器癌)
●肝臓の腫大、疼痛
(肝腫瘍)
●身体を動かせない状態、顕著な血圧上昇が見られた場合
(静脈血栓塞栓症への注意)
【ピルの副効用(利点)】
●月経困難症
●過多月経
◎子宮内膜症
●貧血
●良性乳房疾患
●子宮外妊娠
◎機能性卵巣のう胞
●良性卵巣腫瘍
●子宮体部癌
●卵巣癌
◎大腸癌
◎骨粗しょう症
◎尋常性ざ瘡
◎関節リュウマチ
◎は今回のガイドラインで追加されました
【ピルの種類】
含まれるホルモンのパターンによって1相性、3相性に分かれています。
配分は
OC情報センター
のページをみてください。
●1相性 (製品としてはマーベロン)
●3相性 (製品としてアンジュ、トライディオール、トリキュラーなど)
21錠タイプと28錠タイプがあります。
●21錠タイプ
1シート21錠全てにホルモンが含まれています。
21日間1日1錠服用した後、7日間は服用を休みます。
●28錠タイプ
ホルモンが含まれている21錠の錠剤と、ホルモンが全く含まれていない7錠の錠剤(プラセボ:偽薬)が一つのシートに収められています。
28日間毎日、1日1錠を服用し、1シート全部の錠剤をのみ終えたら、服用を休まず続けて新しいシートの錠剤の服用を始めます。
【ピルの選び方】
●飲み忘れが心配な人は→28錠タイプ
プラセボなんて飲みたくない人は→21錠タイプで
●生理前の肌荒れが気になる人→1相性ピル
低用量ピルの副効用に尋常性ざ瘡(にきび)が加わりました
1相性のピルが良いといわれていますが、人によるように思います
3相性でだめなので1相性に変えた人もいれば、
1相性を選んだら、にきびが出たので3相性に変えた人もいます
●週末に生理が重ならないようにしたい人→サンデイスタートピル
サンデイスタートピルとは要するにピルの内服開始を日曜日にすること
普通低用量ピルは月経開始日から内服し始めるのですが、それを日曜日から飲みはじめます
※ただし最初の周期は避妊効果が薄れますので、他の方法による避妊が必要です!!
●生理の日をずらすことの多い人→1相性
仕事の都合などで生理の開始日をずらすことが必要な人は1相性のピルを使用してください。
内服延長して生理を遅らせることが可能です。
【お役立ちリンク】
低用量避妊薬の使用に関するガイドライン
厚生労働省
OC情報センター
製薬会社が合同で作ったサイト
日本家族計画協会
緊急避妊についてのページがあります
ピルわかるページ
つむらのサイトです
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