よくある質問をコチラにまとめました。今後も増やしていくつもりです。
2007.8.19
子宮頚部癌とHPV
子宮頸癌は性交渉で感染するHPV(ヒト・パピローマウイルス)というごくありふれたウイルスノ感染によって発症することが解明されました。
最近は性交開始年齢の若年齢化が進んでいるため、20-30代の女性の子宮頸癌発生が増加しています。
性交渉を持つ女性の50-80%が一度は感染すると言われています。
潜伏期間は3週間から8ヶ月、1年間で90%は消失します。
残りの10%に持続感染すると言われています。なぜ持続感染するかのメカニズムはまだわかっておらず、持続感染しても発症するかどうかは不明です。
要するに、HPVは性交渉によって伝播し、持続感染が前癌病変の高いリスクとなる。浸潤癌の発生はHPV 感染後多くの症例で10 年以上経過しています。
HPV の種類は100 種以上同定されています。性器粘膜に感染するHPV は40 種近くが分離され、癌に高率に検出される高リスク型(16 型、18 型、31 型、45 型、52 型、58 型など)と癌には検出されない低リスク型(6型、11型など)に区別されます。
欧米では子宮癌検診にHPV検査を導入していますが、日本では保健適応のない検査でもあり、一般に普及していません。
最近検査できるようになりました。
(自費になりますが、希望される方はお申し出くださいませ)
【アメリカ癌学会の子宮癌検診のガイドライン】
(1)子宮癌検診の開始年齢は?
・性交開始後3年以内、遅くてもすべての女性は21歳までに始める
(2)癌検診の終了年齢は?
・70歳以上で、子宮頚部は肉眼的に正常で、連続3回以上細胞診は正常で、 過去10年間に1度も異常細胞診を指摘されたことがないとき
・70歳以上であってもHPV陽性の人は続ける
(3)子宮摘出後の検診は行うべきか?
・筋腫など良性疾患で支給摘出後は検診は必要ない
・子宮頚部が残っている場合には通常のガイドラインに沿って行う
・CIN2/3の既往歴のある人やCIN2/3が原因で子宮摘出したことが否定できな い場合には過去10年間で1度も異常細胞は出現せず、連続3回の細胞診で異 常がなければ中止できる。
・CIN2/3が原因で子宮摘出した場合には 4〜6カ月毎に検診を行う。2年間 に連続3回以上正常細胞診が得られれば、それ以降は中止できる。
(4)検診間隔はどのようにするか?
・通常の細胞診では1年毎、Liquid細胞診では2年毎に行う
・30歳以降は連続3回以上正常細胞診が続けば、2〜3年毎でよい。
ただし、HPV感染や免疫不全疾患、抗癌剤治療、長期のステロイド治療な どの免疫抑制状態にないことが条件である。
【検査日の注意点】
・検診は月経開始日から2週間以上経過後にする
・検査を受ける48時間以内は、膣洗浄、タンポン挿入、性行為を避ける
・分娩後の検診は3ヶ月後が望ましい
・老人性膣炎で判定が困難な場合には、2週間エストロゲン製剤を内服後再検 査する
症例から学ぶ婦人科腫瘍学入門
より
その他文献
日本性感染症学会代19回学術大会
に井上先生の講演抄録を見ることができます。
金沢市は公的検診にHPVを実施しています
。
米国女性のHPV感染率は26.8%
というニュースもあります。
最近はワクチンの研究がなされています。
↓
メルク社
が開発中です。
Copyright(C) 2004 Daimon Ladies Clinic All Rights Reserved.