大門医院
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よくある質問をコチラにまとめました。今後も増やしていくつもりです。


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2007.7.8 吸引分娩のリスク

吸引分娩のリスクはどんなものなのかとご質問を受けました。

よく考えてみると安全なものと認識していて、リスクはどれくらいと尋ねられたら、正直なところリスクが何%というはっきりした返答はできません。

それで調べてみました。

まず吸引分娩は分娩第2期の母児の危険を回避する産科手術です。

どのようなときに吸引分娩になるかといえば、次のようなことが考えられます。

●胎児の心音が低下して急速遂娩を要すとき
●分娩第2期が遷延するとき(軟産道強靭、微弱陣痛、母体疲労により充分な怒責が得られないとき)
●母体の合併症(心疾患や高血圧など)で怒責を回避したいとき


吸引分娩により起こる可能性のある不都合は(合併症)

<児の側>
●頭血腫(骨膜の下の静脈が切れてできる血腫、骨縫合を超えて広がることはないので出血も少なく致命的になることはない)
●帽状腱膜下血腫(骨膜と帽状腱膜のあいだの静脈が切れてできる血腫です。頭全体広範囲に広がる可能性があり、出血により児がショックに陥ることがある)
*頭蓋内出血(吸引分娩そのものよりも、それ以前の低酸素症よると考えらていますが)
●頭皮が傷ついたり、はがれることがあります(まれですが)

<母体側>
●軟産道損傷(頚管裂傷、膣壁裂傷、会陰裂傷など)
吸引カップ装着時にはさみこむことによって産道を損傷することがあります。

日産婦誌54巻7号 産科疾患の診断・治療・管理 「吸引分娩」参照

では合併症の頻度はどのくらいでしょうか?

英国医師会誌「British Medical Journal」7月3日号より
 
研究者らが米国における1989年から1998年までの生児出産約1200万件を調べ、吸引分娩と鉗子分娩で死亡および傷害リスクを比較したところ、出生時に損傷を受けた乳児は鉗子分娩が1%で、吸引分娩ではそれを僅かに下回っていた。両手段の総合リスクは類似していたが、正常分娩に比べると高かった。また、両手段が分娩に占める割合は約8%で、女性はそれによって、より高い危険性が見込まれる帝王切開を避けることができる。

この論文によると
吸引分娩や鉗子分娩になる割合は8%
児が損傷を受ける確立は約1%